(注意:最新はLocoUSB Ver.2です)
Loconetとパソコンをつなぐためのインターフェースを製作します。
市販されているものですと、MS100やLocoBuffer-USBなどがあります。
MS100はシリアルポート接続なのでシリアルポートが搭載されていないパソコンでは使えませんし、USBシリアル変換というものも存在しますが、Loconetの特殊な通信速度(16600bps)には対応していないものがほとんどです。
また、LocoBuffer-USBは日本で入手するのはめんどくさく、価格もそれなりにします。
以上の理由でインターフェースを製作することにしました。
FT232RというUSBシリアル変換チップはLoconetの特殊な通信速度(16600bps)に対応しているのでこれを利用します。親切な事に、JMRIのページにシリアルポートとLoconetとの接続回路は載っているので回路設計は簡単にできました。
部品リスト
部品名 | 単価 | 個数 | 仕入先 |
チップ抵抗330Ω | 0.5円 | 2個 | 秋月電子通商 |
チップ抵抗4.7kΩ | 0.5円 | 3個 | 秋月電子通商 |
チップコンデンサ0.1uF | 4円 | 6個 | 秋月電子通商 |
ADM3202(表面実装) | 150円 | 1個 | 秋月電子通商 |
FT232RL(表面実装) | 450円 | 1個 | 秋月電子通商 |
2SC1815 | 3円 | 1個 | 秋月電子通商 |
2SA1015 | 3円 | 1個 | 秋月電子通商 |
電解コンデンサ10uF | 40円 | 1個 | 秋月電子通商 |
LED | 4円(赤),5円(緑) | 2個 | 秋月電子通商 |
USB Bコネクタ | 50円 | 1個 | 秋月電子通商 |
モジュラジャック(6極6芯) | 50円 | 1個 | 秋月電子通商 |
すべて秋月で揃いますが、抵抗など一個単位ではかえないものもあります。今回は表面実装などを使いましたがFT232RL以外はすべてDIPや足のついたもので代用可能です。
使う分だけなら1000円弱で部品が手に入ります。
手作業で配線するのであれば、FT232RLを採用したUSB-シリアル変換モジュールを利用すると簡単です。下記サイトのコチラでいろいろ紹介されています。
ドライバについても詳しく説明なさっているのでぜひ訪問してください。
(2009/05/10追記:情報源DCC(デジタル・コマンド・コントロール)館 様)
回路設計
回路設計は大きく3つの部分に分かれています。
- USBシリアル変換部
- RS232トランシーバ(TTL-RS232変換)
- RS232-Loconet部
といっても、1、2、はメーカーのデータシートの参考回路そのままですし、3もJMRIのページを参考にしましたから難しくはありません。回路図を載せておきます。
実装
ユニバーサル基板で手作業で配線してもいいのですが、今回はたまたま他にプリント基板を発注する必要のあるものがあったので、ついでにプリント基板を発注しました。
こんな感じにレイアウトを行いました。
今回はプリント基板にしたので基板が届いたら、部品を載せるだけでした。
問題点
後からわかったのですが、Windows VistaとMac OS Xでは16600bpsにOSが対応していないらしく、この基板は利用できません。Windows XPでは正しく動作する事が確認できました。
いつになるかわかりませんが、Rev 2ではシリアルの速度変換機能を付ける事を目標とします。
(注意:最新はLocoUSB Ver.2です)
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